福島市いじめ 当時の学校関係者と市教委職員9人を処分 市長、教育長も減給

福島市いじめ 当時の学校関係者と市教委職員9人を処分 市長、教育長も減給
河北新報 2023/3/1(水) 19:15配信

 福島市は1日、市立小の6年生がいじめを受け2020年に自殺を図った問題で、当時の学校関係者3人と市教委職員6人を訓告または厳重注意の処分にしたと発表した。「組織的な対応が不十分だった」として木幡浩市長と佐藤秀美教育長を減給10分の1(1カ月)とし、退職した古関明善前教育長は同等の処分相当額を自主返納とする方針も示した。

 処分対象者の氏名などは「懲戒処分に至らない処分のため公表しない」としている。減給に関しては、1日開会した市議会3月定例会に関連する条例改正案を提出する。

 市は22年10月、当時児童だった生徒側が申し立てた裁判外紛争解決手続き(ADR)を受け、木幡市長らの謝罪と解決金180万円の支払い、「関係者の処分について真摯に対応」することなどを条件に示談していた。1日、生徒側に処分内容を伝えたという。

 生徒は小学5年だった18年ごろから同級生に悪口を言われたり担任教諭から心ない言葉をかけられたりし、6年時に不登校になり自殺を図った。

 市教委は当初、いじめ防止対策推進法上の「重大事態」に当たらないとして第三者委員会の設置を見送り、市が設置した委員会が「重大事態ではないとした判断は誤り」などと指摘していた。

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